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廃墟の歴史

かつて19世紀後半、イギリスやドイツのロマン主義でも、こうした廃墟、特に古代ギリシア、ローマのそれに関心が集まり、競ってその方面に出かける文人やそうした古代遺跡を版画や絵画に描いたり、あるいは君主の中には領地の中に故意に人工の古代の廃墟を配した庭園を作らせたものもいた(特に古代ローマ時代の様式が好まれた)。

こうした廃墟を好んで作品のモチーフとした画家に、ドイツのカスパー・ダーヴィド・フリードリヒらがいる。また、アドルフ・ヒトラーも廃墟絵画を好み、自ら計画した建築物や都市も前提として古代ギリシアや古代ローマのように偉大で立派な廃墟となることが条件であったという(「廃墟価値の理論」)。彼の計画した都市は皮肉にも敗戦とともに廃墟になったことになる。

1970年代から鉄道ファンの一部に廃線跡をたどる廃線マニアと呼ばれる者がいた。1990年代以降、廃墟となった施設、学校、鉱山などの跡を訪ねて回る廃墟マニアが増えてきた。彼らは、

  • ・廃墟化した建物が持つ特有の雰囲気に魅力を感じる者
  • ・廃墟となった施設が使われていた頃の様子を想像し、愛着を感じる者
  • ・探検感覚で廃墟を探索する者
  • ・旧式のドアの取っ手や、水道の蛇口、照明器具などの収集の目的を持っている者

現在の日本では、廃墟が感傷の対象や芸術の題材としてより、恐怖スポット(心霊スポット)として若者などの間で話題になることがある。
実際には特に忌まわしい事件が起こっておらず、全く根拠がない都市伝説である場合が多い。
日本の場合、特に都市部では新陳代謝が激しく、廃墟が廃墟として長時間そのまま残されることはあまりない。
都市開発の計画が頓挫した場所などが廃墟状態になることもある。

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